あらかんKANTAおひとりさま✨

あらかんシングルのシンプル(を目指す)ライフ&朗読愛好家としての日々彼是

山本周五郎『柘榴』

『柘榴』という作品は

最近になって初めて読んだのですが……

 

ざっくりしたあらすじとしては、

 

主人公、真沙(まさ)は若くして

松室昌蔵のもとに嫁ぐが、その結婚は失敗に終わる。

 

松室の家は、二代で中老から平徒士までおち

勿論、それは時々の当主の不首尾によるのだが

そんな背景もあって昌蔵は、妻である真沙に

松室の家を興してみせる」

「おまえをきっと中老夫人にしてみせるよ」

と熱く語り、溢れんばかりの愛情を示す。

 

だが、若い真沙には、それは

厭わしく、辛いものでしかなかった……

 

やがて 昌蔵は焦るあまりに

退国して実の始末をつけるまでに至る

取り返しようのない失敗をし、

妻である真沙に、告白と謝罪の手紙を残し

それきり行方知れずになる……

 

その後奥女中勤めをしつつ

さまざまな夫婦を垣間見るなか

時を経て

自分の夫婦生活を思うに至ったとき

初めて真沙は

夫の自分への愛情を理解する……

 

といった感じなのですが

勿論、周五郎先生は、それを

巧みな筆致で素晴らしい物語として

残してくださっています✨

 

蛇足ながら、

哀しいお話のように聞こえるかもしれませんが

とても読後感の良いお話です✨

 

青空文庫でも読めます🎶

山本周五郎 柘榴 (aozora.gr.jp)

 

もしよろしければこちらも是非(笑)

https://youtu.be/j_NxQ9LeYh4

 

何といいますか、読んだのが、今……

アラ還という年齢で良かった

と思うと同時に

もし二十歳頃に読んだらどうだったろうか……?

などと思ったりいたしました(笑)

 

その頃であれば、恐怖であったという

真沙の気持ちにいたく同調し

後半の内容は

理解できなかったかもしれません……

 

何れにしても

若い真沙の気持ちは、痛いほど分かりますし

―—これ男性には理解できないのでは?

と思ったのですが、周五郎先生は

男性でいらっしゃいました……!

 

若さ故の潔癖さ、残酷さも

この年齢になりますと十二分に

―—かどうかは分かりませんが(笑)

まあ分かりますし、

だからこそ、

凡そ空回りと言ってもいいような

夫である昌蔵のありようもまた

痛いほどに心に染み入ります……

 

 

 

とりとめもない感想になってしまいましたが

長く生きたからこそ

分かることもあるのだなと

改めて思ったりしたのでした(*^^*)

 

 

今日のおやつ🎶

美味しそう✨

よく見ると木皿ボロボロ……!!

そこはまあご愛敬ということで(笑)

 

 

今日も曇り空

はっきりしないお天気が続きますが

体調管理にも気を付けて

元気に過ごしたいものです!(^^)!

 

 

お読みいただきありがとうございました(*^-^*)

 

 

 

#山本周五郎  #柘榴  

 

 

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